表紙>455系仙台車【2008.3全廃】

2023.06.12 修正

455系仙台車
〜嗚呼、堂々の9連運用〜


堂々9連

417系と並ぶS-3(拡大可)
417系と並ぶS-3編成

■概要

1963年10月1日に開設された仙台電車区には、まず453系が転入、その後1965年5月から455系が新製配置されており、東北地方の電車急行を担ってきたが、急行列車の廃止に伴って短編成化(先頭化改造車の編入)が行われ、普通列車へ転用されることになった。以下では451系、453系、457系も含めて455系列として取り扱う。

1987年の民営化時点では、全て3連ながら、234両(451系×5本、453系×16本、455系×53本、457系×4本)と改造車717系3連8本が継承され、東北本線・常磐線・磐越西線・仙山線で運用されていた。
仙台車の特徴として、交流検知アンテナの交換がある。新製時は予備笛の無い円錐形のアンテナだった車両も、1968年以降に製造された車両と同じ予備笛付きの角型(箱型)のアンテナに交換されている(先頭化改造車など一部を除く)。

民営化直後に453系×2本が717系へ改造、残りの451系・453系は1990年度〜1992年度に掛けて廃車・形式消滅、455系も1992年〜1993年頃にかけて7本廃車となっている。

緩やかな縮小が続いたが、701系増備に伴い、2001年4月1日改正で仙山線・阿武隈急行線での運用が終了した(一方で東北本線系統は一ノ関まで拡大)。また、2005年にはE531系投入に伴い常磐線水戸〜いわきから撤退した。
2007年2月1日、E721系投入により東北本線(黒磯〜一ノ関)の運用が終了した。
残った常磐線(いわき〜仙台〜利府)、磐越西線(郡山〜喜多方)については、2007年3月18日改正(仙台空港アクセス線開業)でいわき〜原ノ町から撤退、同年11月10日に717系も含めて全ての常磐線運用が終了した。磐越西線もE721系投入で捻出された719系の改造・転用を待ち、2007年6月30日を最後に定期運用が消滅している(これをもって、455系の定期運用終了)。

なお、磐越西線では2007年9月2日に"さよなら運転"が行われたが、719系化(=短編成化)で混雑が発生したために9月10日から1往復の代走を開始、2008年3月14日改正でようやく完全引退となり、3月20日・23日の東北本線(仙台〜福島)、22日の仙山線の"さよなら運転"を経て2008年度中に全ての車両が廃車、JR東日本エリアの交直流急行型が形式消滅した。

■塗装
東北地域色・・・1985年9月から仙台電車区の455系に対して塗装変更が開始され、1988年までに完了した。
磐越西線色・・・1996年から磐越西線限定運用編成(S-2,6,12,16,19,25,40)に施行された。
仙山線色・・・・1997年から仙山線限定運用編成(S-4,17,18,20,42,72)に施行された。2001年4月の仙山線内の運用終了に伴って「SENZAN-LINE455」のロゴを消し、2002年から2004年にかけて東北色へ変更されている。

■特別保全工事(以下、特保車
国鉄時代の1985年度から1990年度にかけて施工された、全検2回程度の延命を目的とした工事。内容としては、屋根や外板の補修、ユニット窓の交換、床敷物の取替、配線の引替え。

■近郊型改造
国鉄時代の1986年から施行されて全車両が施行済み。出入口付近の座席をロングシート化、吊革を設置したが、防寒対策の為デッキ仕切りの撤去は行われていない。

■車体更新工事(以下、更新車
JR東日本において、20年程度の延命を目的とした工事で、1988年度から3連16本(S-2,3,4,6,8,12,16,17,18,19,20,25,40,41,42,72)に施工された。内容としては、他の形式と同様に外板の張替え、屋根材・床構造の変更、配線・配管の取替え、室内アコモデーションの改良など。また、クモハ・モハの便洗面所を撤去して立ち席スペース化(未更新車の場合は閉鎖のみでデッドスペースとなっていた)とし、臭気抜き口を撤去した。
455系固有の工事内容として、前灯・後部標識灯を四角いケースで一体化したものに交換、タイフォンも皿型のカバーに変更され、工事前後でイメージが大きく変わっている。また、側面に行先表示器の準備工事が実施されている(結局、一度も利用されることはなかった)。

■前面強化改造
成田線での踏切事故の教訓から、乗務員保護を目的として1993年度から施工された。内容としては、前頭部にステンレス鋼を被せてアンチクライマも設置、前照灯がシールドビーム化された。113系・115系・165系列の場合はステンレスは無塗装(後に塗装)であったが、455系は当初から塗装されて出場している。なお、国鉄時代にシールドビーム化された車両の一部や先頭化改造車(500番台・600番代)は対策済みのため、このタイプの改造は行われていない。

■モケット色変更
更新車は灰色濃淡とエンジの縦縞だが、その他車両ではクモハが赤系、モハが青系、クハが緑系となっている。

■砂撒装置取付(S-2.4,6,12,16,18,19,20,24,25,40,41,42,50,51,71,72,73)
仙山線などでは秋期に落ち葉による空転が発生しており、これに対処する為に施工。なお、セラミック砂撒器取付車(S2,4,6,12,16,42)もいる。

■リニューアル工事(S-2,3,4,6,8,12,16,17,18,19,20,25,40,41,42,72)
1999年度から更新車3連16本を対象に、信頼性向上を目的として主要機器の交換などが施工された。Tcの冷房用、M'の制御用MG(電動発電機)を撤去してTcにSIV(静止型インバータ)SC65を搭載、CP(電動空気圧縮機)をMH3114-C1500Eへ交換、モハの1,2位側戸締め装置をY6-920型へ交換、台車も軸受を密封化したDT32L及びTR69Lに変更されている。

■ATS-Ps設置工事
2001年頃から2003年にかけて、仙台地区(白石〜小牛田、仙台〜愛子)へのATS-Ps導入に向け、同装置が搭載された。

■ATS-P設置工事
2003年頃から、水戸〜いわきへのATS-P導入に伴い、リニューアル車(磐越西線色を除く)に同装置が搭載された(S-3,4,8,17,18,20,41,42,72)。ただし、前述のとおり2005年7月改正で水戸乗り入れが無くなり、Pは使用停止(一部撤去)となっていた。

■前面行先表示器のLED化
2004年1月〜3月に、リニューアル車・未更新車問わず、東北色の編成を対象として前面に行先と経由を表示出来るよう、LED化された。

■M'屋根肩部通風口の閉鎖
2004年頃から、非冷房車のM'パンタ下部分にあった通風口を閉鎖している。

【凡例】
編成番号の背景色は緑色が東北地域色、赤色が磐越西線色、青色が仙山線色(消滅)。
また、編成番号後ろの“SIV”はリニューアル工事(台車の密封軸受化、MG→SIV、CPのスクリュー化など)、LEDは前面行先表示器LED化を示す。
特保車は車番青文字
更新車は車番赤文字、砂撒装置は磐越西線入線時に必要な追加装備。
非冷房車、冷房準備車共に全車冷房化改造済みであり、新製時の形態を表記している。AU12Sの冷房準備車はMcに6基、M'に4基搭載可能であったが、結局M'は集中式AU72となった。
特記以外、検電アンテナは予備笛を組み込んだ「箱型」、タイフォンカバーは皿型。2003年秋頃から床下機器は灰色化。
OMは大宮工場、KYは郡山工場、TZは土崎工場、NGは名古屋工場、HSは広島車両所。

編成番号 画像 Mc455 M'454 Tc455 リニューアル 備考
S-1 現在は鉄道博物館で余生を過ごしている(拡大可) 1 1 Tz-1 -

【非冷房車】【訓練車】【原型ライト】

Mc455-1+M'454-1=日車S40
Tz455-1(←Tc455-203←Tc451-26=日立S39)
両端とも前面強化未施工。
原型ライトを装備し、塗装も交直流色という貴重な車両。タイフォンカバーは回転式。

455系編入改造=1979.06.26KY(Tc203←Tc451-26)
訓練車化改造=1991.03.28KY(Tz1←Tc203)

2007.07.10廃車(M'のみ2006.11.15廃車)

S-2
SIV
2 2 37 2000.8.25

【非冷房車】【アンチクライマ付き】【磐越西線色】【リニューアル車】【砂撒装置搭載】

Mc455-2+M'454-2+Tc455-37=日車S40
両端ともアンチクライマ付き前面強化車。
写真は郡山駅に停車中の姿。この塗色には当初“BANETSU-RAPID455”と“BANETSU-LINE455”の2種類があったが、のちに-LINEへ統一された。

磐越西線色変更=1996.11.07KY
ATS-Ps設置工事=2001.08.30KY

2008.12.11廃車

S-3
SIV
LED
3 3 3 2000.11.14

【非冷房車】【アンチクライマ付き】【前面LED化】【リニューアル車】【ATS-P搭載】

Mc455-3+M'454-3+Tc455-3=日車S40、更新車
両端ともアンチクライマ付き前面強化車

ATS-P・Ps搭載工事=2003.03.10KY
前面LED化=2004.02.05

2008.10.08廃車

S-4
SIV
LED
2007.2.26仙台駅にて撮影(拡大可) 4 4 2 2000.7.17

【非冷房車】【アンチクライマ付き】【元・仙山線色前面LED化リニューアル車】【砂撒装置搭載】【ATS-P搭載】

Mc455-4+M'454-4+Tc455-2=日車S40
M'4とTc2は「鉄道博物館」において休憩用の車両として利用されている。

仙山線色変更=1998.06.11KY
東北色変更=2002.12.05KY
ATS-Ps設置工事=2003.06.05KY
ATS-P設置工事=2003.06.26KY
前面LED化=2004.02.16

2007.04.11廃車

S-6
SIV
6 6 46

2000.12.21

【非冷房車】【アンチクライマ付き】【磐越西線色】【リニューアル車】【砂撒装置搭載】

Mc455-6(先頭部分側面画像)+M'454-6(画像)=日車S40
Tc455-46(画像)=日立S41

磐越西線色変更=1997.01.07KY
ATS-Ps設置工事=2001.09.12KY

2008.09.05廃車

S-8
SIV
LED
2007年2月27日郡山にて撮影(拡大可) 8 8 505 1999.12.13

【McM'は非冷房車、Tcは新製冷房車からの改造】【Mcのみアンチクライマ付き】前面LED化リニューアル車】【ATS-P搭載】

Mc455-8+M'454-8=日車S40
Tc455-505(←T165-5=川重S44)
クモハのみアンチクライマ付き前面強化車(クハは先頭化改造時に対策済)。
クハはサハ165から先頭化改造を受けたグループで、Tc501〜Tc505が該当する。前位側の戸袋窓の幅が狭いのと、屋根上は前位側デッキ上の冷房が取り外されて5基(九州のTc501は6基)となり、通風器の配置が前位側に寄っている(S-26の項目も参照)。クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載。

先頭化改造=1984.01.17盛岡
ATS-Ps設置工事=2002.06.07KY
ATS-P設置工事=2003.10.01KY
前面LED化=2004.02.20

クモハ側の画像(2007.02.27郡山駅にて撮影)

2008.11.29廃車

S-12
SIV
「赤ベコ」塗装時代2007年2月27日撮影(拡大可) 12 12 502 2001.3.28

【McM'は非冷房車、Tcは新製冷房車からの改造】【Mcのみアンチクライマ付き】【磐越西線色】【リニューアル車】【砂撒装置搭載】

Mc455-12(画像)+M'454-12=日立S41
Tc455-502(←T165-2、先頭部分画像1画像2=川重S44)
クモハのみアンチクライマ付き前面強化車(クハは先頭化改造時に対策済)。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載、前位側デッキ上の冷房が取り外され、全体的に後位へ寄った見た目になる。

先頭化改造=1984.01.14KY
磐越西線色
変更=1996.08.08KY
ATS-Ps設置工事=----.-.-

2008.10.31廃車

S-16
SIV

No Photo

16 16 503 2001.9.13

【McM'は非冷房車、Tcは新製冷房車からの改造】【Mcのみアンチクライマ付き】【磐越西線色】【リニューアル車】【砂撒装置搭載】

Mc455-16+M'454-16=東急S41
Tc455-503(←T165-3=川重S44)
クモハのみアンチクライマ付き前面強化車(クハは先頭化改造時に対策済)。クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載、前位側デッキ上の冷房が取り外され、AU13×5基となっている。

先頭化改造=1984.01.27KY
磐越西線色
変更=1997.01.17KY
ATS-Ps設置工事=2001.09.13KY

2007.04.05廃車

S-17
SIV
LED
No Photo 17 17 35 200.5.29

【非冷房車】【アンチクライマ付き】前面LED化リニューアル車】【ATS-P搭載】

Mc455-17+M'454-17=東急S41
Tc455-35=日車S40

ATS-P・Ps設置工事=2003.03.27KY
前面LED化=2004.02.10

2008.11.07廃車

S-18
SIV
LED
No Photo 18 18 4 2001.2.14

【非冷房車】【アンチクライマ付き】前面LED化【元・仙山線色】【リニューアル車】【砂撒装置搭載】【ATS-P搭載】

Mc455-18+M'454-18=日立S41
Tc455-4=日車S40

仙山線色変更=1999.01.29KY
東北色変更=2001.06.04KY
ATS-P設置工事=2003.08.12KY
前面LED化=2004.02.24

2008.06.09廃車

S-19
SIV
No Photo 19 19 40 2001.7.19

【非冷房車】【アンチクライマ付き】【元・オプティカル塗装】【磐越西線色】【リニューアル車】【砂撒装置搭載】

Mc455-19+M'454-19=日立S41
Tc455-40=日立S40(南福岡)
1996.10.14から1年間、特別塗装"オプティカル電車"として運用された。
クハの検電アンテナは円錐型で予備笛を搭載しておらず、運転台上部の塗り分け線が前側に出ている変形車であった。

磐越西線色変更=1997.11.26KY
ATS-Ps設置工事=2003.07.08KY

2008.06.09廃車

S-20
SIV
LED
No Photo 20 20 54 2000.2.22

【非冷房車】【アンチクライマ付き】前面LED化【元・仙山線色】【リニューアル車】【砂撒装置搭載】【ATS-P搭載】

Mc455-20+M'454-20=日立S41
Tc455-54=日立S41

仙山線色変更=2000.02.22KY
東北色変更=2002.07.04KY
ATS-P設置工事=2003.05.13KY
前面LED化=2004.03.03

2008.11.11廃車

S-21
LED
No Photo 21 21 75 -

【McM'は非冷房車、TcはAU13E冷房準備車】【アンチクライマ付き】前面LED化

Mc455-21+M'454-21=日立S41
Tc455-75=川重S45

両端ともタイフォンカバーは回転式。

ATS-Ps設置工事=2002.11.11KY
前面LED化=2004.02.18

2007.02.22廃車

S-22
LED
No Photo 22 22 315 -

【McM'は非冷房車、TcはAU13E冷房準備車】【アンチクライマ付き】前面LED化

Mc455-22+M'454-22=日立S42
Tc455-315(←Tc165-180=川車S43)

タイフォンカバーはクモハがスリット式、クハは皿型。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。

先頭化改造=1985.01.23NG
ATS-Ps設置工事=2002.12.03KY
前面LED化=2004.03.05

2007.10.01廃車

S-24
LED
2007年2月26日撮影(拡大可) 24 24 317 -

【McM'は非冷房車、TcはAU13E冷房準備車】【Mcのみアンチクライマ付き】前面LED化【砂撒装置搭載】

Mc455-24+M'454-24=日立S42
Tc455-317(←Tc165-185)=川車S43
タイフォンカバーはクモハがスリット式、クハは皿型。クモハのみアンチクライマ付き前面強化車(クハはシールドビーム化の際に対策済みと思われる)。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。

先頭化改造=1985.01.23NG
ATS-Ps設置工事=2002.08.29
前面LED化=2004.03.04

2008.01.08廃車

S-25
SIV
2004年8月30日撮影(拡大可) 25 25 312 2001.11.15

【McM'は非冷房車、TcはAU13E冷房準備車】【アンチクライマ付き】【磐越西線色】【リニューアル車】【砂撒装置搭載】

Mc455-25+M'454-25=日立S42
Tc455-312(←Tc165-169=川車S43)

先頭化改造=1985.01.30KY
磐越西線色
変更=1997.04.14KY
ATS-Ps設置工事=2001.11.15KY

2008.10.04廃車

S-26 1998年7月26日撮影(拡大可) 26 26 504 -

【McM'は非冷房車、Tcは新製冷房車から改造】【Mcのみアンチクライマ付き】

Mc455-26+M'454-26=日立S42
Tc455-504(←T165-4=川重S44)
クモハのみアンチクライマ付き前面強化車。タイフォンカバーはクモハはスリット式、クハはシャター式。クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。

クハの屋根上の画像はこちら。サハから改造された500番代の特徴的な屋根上の機器配置がわかる。
特に前位側デッキ上の冷房装置を撤去して塞いだ跡や、真ん中のベンチレータの位置が左右非対称になっているなどの特徴がある。

先頭化改造=1984.01.17TZ

2002.07.30廃車

S-27 No Photo 27 27 308 -

【McM'は非冷房車、TcはAU13E冷房準備車】【Mcのみアンチクライマ付き】

Mc455-27+M'454-27=日立S42
Tc455-308(←Tc165-157=川車S43)
クモハのみアンチクライマ付き前面強化車(クハはシールドビーム化の際に対策済みと思われる)。タイフォンカバーはクモハはスリット式、クハは皿型。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。

先頭化改造=1985.02.27TZ

2002.09.05廃車

S-28 No Photo 28 28 314 -

【McM'は非冷房車、TcはAU13E冷房準備車】【アンチクライマ付き】

Mc455-28+M'454-28=日立S42
Tc455-314(←Tc165-179=川車S43)

タイフォンカバーはクモハはスリット式、クハは皿型。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。

先頭化改造=1985.02.20KY

2001.04.06廃車

S-29
LED
2007年2月26日撮影(拡大可) 29 29 33 -

【非冷房車】【アンチクライマ付き】前面LED化

Mc455-29+M'454-29=日立S42
Tc455-33=日車S40

タイフォンカバーは両端ともスリット式。

ATS-Ps設置工事=2002.11.18KY
前面LED化=2004.02.09

2008.02.05廃車

S-30 2000年8月22日撮影(拡大可) 30 30 71 -

【McM'は非冷房車、TcはAU13E冷房準備車】【Tcのみアンチクライマ付き】

Mc455-30+M'454-30=日立S42
Tc455-71=東急S45

クハのみアンチクライマ付き前面強化車。
クモハはシールドビーム化が国鉄時代に施行された関係で、前面強化が国鉄タイプで施工された。その為、クモハとしては唯一アンチクライマの無い貴重な編成であった。(国鉄方式→鋼板を被せる、JR東日本方式→ステンレス鋼を被せアンチクライマも取り付け)。タイフォンカバーはクモハはスリット式、クハはシャッター式。
2001.05.09廃車

S-31
LED
No Photo 31 31 53 -

【非冷房車】【アンチクライマ付き】前面LED化

Mc455-31+M'454-31=日立S42
Tc455-53=日立S41

Mc+M'は東北地域色になった最初の編成であった(当時TcはTc455-1だった)。タイフォンカバーは両端ともスリット式。

ATS-Ps設置工事2003.1.16KY
前面LED化=2004.02.19

2008.01.08廃車

S-32 No Photo 32 32 608 -

【McM'は非冷房車、TcはAU12S新製冷房車からの改造】【Mcのみアンチクライマ付き】【Tc608はAU12S搭載】

Mc455-32+M'454-32=日立S42
Tc455-608(←Ts165-123=日車S43)

クモハのみアンチクライマ付き前面強化車。クハは座席はセミクロス化(固定クロス化)、窓はユニットサッシで冷房はAU12Sを5基搭載。タイフォンカバーはクモハはスリット式、クハは皿型。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。

先頭化改造=1985.05.24HS

2002.09.02廃車(→仙台支社訓練センター機材)

S-33
LED
No Photo 33 33 311 -

【McM'は非冷房車、TcはAU13E冷房準備車】【アンチクライマ付き】前面LED化

Mc455-33+M'454-33=日立S42
Tc455-311(←Tc165-161=川車S43)

タイフォンカバーはクモハはスリット式、クハは皿型。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。

先頭化改造=1985.02.08NG
ATS-Ps設置工事=2003.01.09KY
前面LED化=2004.03.11

2008.02.05廃車

S-34
LED
No Photo 34 34 609 -

【McM'は非冷房車、TcはAU12S新製冷房車からの改造】【Mcのみアンチクライマ付き】【Tc609はAU12S搭載】前面LED化

Mc455-34+M'454-34=日立S42
Tc455-609(←Ts165-124=日車S43)
クモハのみアンチクライマ付き前面強化車。
クハは座席はセミクロス化、窓はユニットサッシで冷房はAU12Sを5基搭載。タイフォンカバーはクモハはスリット式、クハは皿型。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。

先頭化改造=1985.05.24HS
ATS-Ps設置工事=2001.12.05KY
前面LED化=2004.03.09

2007.10.01廃車

S-35 No Photo 35 35 55 -

【非冷房車】【アンチクライマ付き】

Mc455-35+M'454-35=日立S42
Tc455-55=日車S42

タイフォンカバーは両端ともスリット式。

2004.01.05廃車

S-36 No Photo 36 36 303 -

【非冷房車】【アンチクライマ付き】

Mc455-36+M'454-36=日立S42
Tc455-303(←Tc165-143=日車S41)

タイフォンカバーはクモハがスリット式、クハが皿型。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。

先頭化改造=1984.09.19TZ

2001.11.16廃車

S-37
LED
2007年2月9日撮影(拡大可) 37 37 310 -

【McM'はAU12S冷房準備車、TcはAU13E冷房準備車】【Mcのみアンチクライマ付き】前面LED化

Mc455-37+M'454-37=東急S43
Tc455-310(←Tc165-160=川車S43)

クモハはAU12S冷房準備車として落成したグループ(McM'37〜42が該当)であるが、冷房改造ではクモハはAU12S×6基、モハは集中式のAU72となった。クモハのみアンチクライマ付き前面強化車(クハはシールドビーム化の際に対策済みと思われる)。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。
タイフォンカバーはクモハがシャッター式、クハが皿型。

先頭化改造=1984.12.14TZ
ATS-Ps設置工事=2003.01.03KY
前面LED化=2004.03.08

2007.12.05廃車

S-38
LED

No Photo

38 38 74 -

【McM'はAU12S冷房準備車、TcはAU13E冷房準備車】【アンチクライマ付き】前面LED化

Mc455-38+M'454-38=東急S43
Tc455-74=川重S45

タイフォンカバーはクモハがシャッター式、クハが回転式。

ATS-Ps設置工事=2002.05.30KY
前面LED化=2004.01.29

2007.01.11廃車

S-40
SIV
LED
2007年2月27日撮影(拡大可) 40 40 Thsc1 2002.3.13

【McM'はAU12S冷房準備車、Tcは非冷房車】【アンチクライマ付き】前面LED化磐越西線色】【リニューアル車】【砂撒装置搭載】

Mc455-40+M'454-40=東急S43
Thsc455-1(←Tc455-44=日立S41)

クロハ化改造=1990.03.07KY
磐越西線色
変更=1997.03.25KY
ATS-Ps設置工事=2002.03.13KY
前面LED化=2004.03.12

クロハ455は快速「ばんだい」用にクハを改造したもので、1両のみの存在。 半室がリクライニング付きのグリーン車(横4列×縦3列)で普通車部分も簡易リクライニング化(横4列×縦9列)、トイレ・洗面所を撤去して電話室・荷物室としている。この関係で、S-40のみトイレ・洗面所がモハとなる。更に、グリーン車連結位置を485系と揃えるため1997年3月に編成ごと方転しており、他編成と併結のためジャンパ栓も改造。
クモハはAU12S冷房準備車であり、編成全体を見ても特徴的な外観をしていた。1999.12.04改正で「ばんだい」運用を外れると、グリーン車も普通車として開放された乗り得車両であった。

2008.09.25廃車

S-41
SIV
LED
山形駅に留置中のS41(拡大可) 41 41 324 2000.4.5

【AU12S冷房準備車】【アンチクライマ付き】前面LED化】【元・パッチワーク塗装】【元・仙山線色】【リニューアル車】【砂撒装置搭載】【ATS-P搭載】

Mc455-41+M'454-41=東急S43
Tc455-324(←Tc169-904=日車S42)

先頭化改造=1985.04.19OM
仙山線色
変更=1997.10.01KY
東北色変更=2002.07.26KY
ATS-P設置=2003.06.13KY
前面LED化=2004.03.02

クハ455-324は冷房準備車であった169系試作車(←165系900番代)をベースとしている為、冷房はAU12Sを6基搭載しているグループで、Tc321〜Tc324が該当する。クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。
1995.10.14(鉄道の日)から1年間、東北芸術工科大学の学生がデザインした“パッチワーク”電車として仙山線で運用されていた。その後も仙山線色になり、最後は東北色へ戻る華やかな編成だった。

2007.04.02廃車

S-42
SIV
LED
2007年2月9日撮影(拡大可) 42 42 72 2000.1.18

【McM'はAU12S冷房準備車、TcはAU13E冷房準備車】【アンチクライマ付き】前面LED化【元・仙山線色】【リニューアル車】【砂撒装置搭載】【ATS-P搭載】

Mc455-42+M'454-42+Tc455-72=東急S43

仙山線色変更=2000.01.18KY
東北色変更=2002.05.13KY
ATS-P、Ps設置工事=2003.02.17KY
前面LED化=2004.01.30

2008.12.04廃車

S-43
LED

No Photo

43 43 49 -

【McM'はAU13E冷房準備車、Tcは非冷房車】【アンチクライマ付き】前面LED化

Mc455-43+M'454-43+Tc455-49=東急S43

タイフォンカバーはクモハはシャッター式、クハはスリット式。

ATS-Ps設置工事=2002.12.11KY
前面LED化=2004.02.06

2007.04.09廃車

S-45
LED
2007年2月9日撮影(拡大可) 45 45 316 -

【AU13E冷房準備車】【アンチクライマ付き】前面LED化

Mc455-45+M'454-45=東急S43
Tc455-316(←Tc165-181=川車S43)

タイフォンカバーはクモハはシャッター式、クハは皿型。
クハの検電アンテナは円錐型で、別に
カバー付き予備笛を搭載する。

先頭化改造=1985.02.08NG
ATS-Ps設置工事=2002.09.20KY
前面LED化=2004.01.28

2007.12.5廃車

S-46
LED
No Photo 46 46 320 -

【AU13E冷房準備車】【Mcのみアンチクライマ付き】【Mcにデフロスタ付き】前面LED化

Mc455-46+M'454-46=東急S43
Tc455-320(←Tc165-189=汽車S43)
クモハのみアンチクライマ付き前面強化車(クハはシールドビーム化の際に対策済みと思われる)。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。タイフォンカバーは両端ともシャッター式。

先頭化改造=1984.12.01KY
ATS-Ps設置工事=2003.09.02KY
前面LED化=2004.02.06

2007.02.03廃車

S-47 No Photo 47 47 319 -

【AU13E冷房準備車】【Mcのみアンチクライマ付き】前面LED化

Mc455-47+M'454-47=東急S43
Tc455-319(←Tc165-188=汽車S43)
クモハのみアンチクライマ付き前面強化車(クハはシールドビーム化の際に対策済みと思われる)。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。
タイフォンカバーは両端ともシャッター式。

先頭化改造=1984.12.01KY

2001.12.10廃車

S-49
LED
No Photo 49 49 309 -

【AU13E冷房準備車】【アンチクライマ付き】前面LED化

Mc455-49+M'454-49=東急S43
Tc455-309(←Tc165-159=川車S43)

クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。
タイフォンカバーはクモハはシャッター式、クハは皿型。

先頭化改造=1984.12.25KY
ATS-Ps設置工事=2003.05.07KY
前面LED化=2004.02.04

2007.10.16廃車

S-50
LED
No Photo 50 50 306 -

【McM'はAU13E冷房準備車、Tcは非冷房車】【Mcのみアンチクライマ付き】前面LED化【砂撒装置搭載】

Mc455-50+M'454-50=東急S43
Tc455-306(←Tc165-147=日車S42)
クモハのみアンチクライマ付き前面強化車(クハはシールドビーム化の際に対策済みと思われる)。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。タイフォンカバーはクモハはシャッター式、クハは皿型。

先頭化改造=1984.10.18TZ
ATS-Ps設置工事=2002.08.10KY
前面LED化=2004.01.22

2006.12.09廃車

S-51
LED
No Photo 51 51 305 -

【McM'はAU13E冷房準備車、Tcは非冷房車】【Mcのみアンチクライマ付き】前面LED化【砂撒装置搭載】

Mc455-51+M'454-51=東急S43
Tc455-305(←Tc165-146=日車S41)
クモハのみアンチクライマ付き前面強化車(クハはシールドビーム化の際に対策済みと思われる)。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。タイフォンカバーはクモハがシャッター式、クハは皿型。

先頭化改造=1984.10.01KY
ATS-Ps設置工事=2001.12.19KY
前面LED化=2004.01.27

2008.02.05廃車

S-70 No Photo 7-1 6-1 313 -

【McM'は新製冷房車、TcはAU13E冷房準備車】【アンチクライマ付き】

Mc457-1+M'456-1=東急S44
Tc455-313(←Tc165-171=川車S43)

クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。
タイフォンカバーはクモハがシャッター式、クハは皿型。

先頭化改造=1985.02.27TZ

2002.02.06廃車

S-71
LED
No Photo 7-11 6-11 402 -

【McM'は新製冷房車、TcはAU12S冷房準備車】【アンチクライマ付き】前面LED化【砂撒装置搭載】

Mc457-11+M'456-11=東急S45
Tc455-402(←Mc169-901=日車S42)

クハは169系試作車(←165系900番代)からの電装解除・編入改造車グループでTc402〜Tc405が該当する(Tc401はクモハ165からの改造)。クモハ時代の名残として、前位寄り出入り口屋根上に箱型通風器が残る特異な外観である。冷房はAU12Sを6基搭載。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。

タイフォンカバーはクモハがシャッター式、クハは皿型。

先頭化改造=1984.11.16OM
ATS-Ps設置工事=2001.11.01KY
前面LED化=2004.02.25

2008.01.08廃車

S-72
SIV
LED
No Photo 7-12 6-12 405 2002.1.7

【McM'は新製冷房車、TcはAU12S冷房準備車】【アンチクライマ付き】前面LED化【元・仙山線色】【リニューアル車】【砂撒装置搭載】【ATS-P搭載】

Mc457-12+M'456-12=東急S45
Tc455-405(←Mc169-904=日車S42)

クハは169系試作車(←165系900番代)からの電装解除・編入改造車。この為、前位寄り出入り口屋根上に箱型通風器が残る特異な外観である(→車両更新工事の際に撤去)。冷房はAU12Sを6基搭載。クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。

先頭化改造=1985.04.23OM
仙山線色
変更=1999.10.08KY
ATS-Ps設置工事=2002.01.07KY
ATS-P設置工事=2003.10.31KY
前面LED化=2004.02.17

2008.06.09廃車

S-73
LED
2007年2月9日撮影(拡大可) 7-13 6-13 318 -

【McM'は新製冷房車、TcはAU13E冷房準備車】【Mcのみアンチクライマ付き】前面LED化【砂撒装置搭載】

Mc457-13+M'456-13=東急S45
Tc455-318(←Tc165-186=川車S43)
クモハのみアンチクライマ付き前面強化車(クハはシールドビーム化の際に対策済みと思われる)。
クハの検電アンテナは円錐型で、別にカバー付き予備笛を搭載する。タイフォンカバーはクモハがシャッター式、クハは皿型。

先頭化改造=1985.02.26NG
ATS-Ps設置工事=2002.10.3KY
前面LED化=2004.03.01

2007.12.05廃車

■717系

経験劣化の著しい451系・453系の機器類を流用し、新製した417系ベースの両開き2扉、セミクロスシートの車体と組み合わせて改造された車両。ベース車両の違いを区分するため、451系改造車は0番代、453系改造車は100番代とされている(Tcは共通)。北陸地区では同様の手法で471系・473系が413系に改造されている。
451系はMT46(100kW)であるがMT54(120kW)へ換装されて性能は統一されており、主抵抗器(451系:MR16C、453系MR61)など一部機器の差異に留まる。冷房装置は定員増加を踏まえ、AU13を6基搭載している(M'は種車のAU72)。パンタグラフは寒冷地でのPS16Hに交換されている。

編成番号 画像 Mc717 M'716 Tc716 改造 備考
T-1 No Photo 1 1 1 1986.03.28 McM'451-12+Tc451-8から改造
T-2 No Photo 2 2 2 1986.05.31 McM'451-4+Tc451-4から改造
T-3 仙台駅停車中のT-3(拡大可) 3 3 3 1986.12.15
(Tcのみ
1986.04.27)
McM'451-3+Tc451-23から改造
T-4 仙台駅停車中のT-4(拡大可) 4 4 4 1987.03.12
(Tcのみ
1986.12.15)
McM'451-11+Tc451-3から改造
T-5 No Photo 5 5 5 1987.03.27
(Tcのみ
1987.01.28)
McM'451-1+Tc451-5から改造
T-101 仙台駅停車中のT-101(拡大可) 101 101 6 1986.4.27
(Tcのみ
1987.3.12)
McM'453-14+Tc451-11から改造
T-102 No Photo 102 102 7 1987.1.28
(Tcのみ
1987.3.27)
McM'453-17+Tc451-1から改造
T-103 No Photo 103 103 8 1987.03.31 McM'453-3+tc451-15から改造
T-104 No Photo 104 104 9 1988.03.01 McM'453-10+Tc451-6から改造
T-105 No Photo 105 105 10 1988.04.28 McM'453-7+Tc451-19から改造

【参考文献】
 『列車編成表04’冬』
 『鉄道ダイヤ情報』2001年5月号 
 『鉄道ピクトリアル』2007年4月号
 『鉄道ピクトリアル』2014年2月号

455系仙台車【2008.3全廃】表紙

inserted by FC2 system